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思いつきや日々の出来事などを勝手気ままに綴っております。 コメントは bbsへ へ。

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過去一覧


2009.11.30(月)

「笑うのをこらえる」

電車の長い座席の真ん中あたりに座った。
ふと前を見ると、対面する座席にスーツ姿の女性が一所懸命に笑うのをこらえている。彼女は手に持つ紙で顔を隠したり煽いだり、また腰を浮かして座り直すようなことをくり返し、なんとも落ち着かない様子だ。どんなに当人が平静を装っているつもりでもまわりから見れば笑っていることがすぐ分かる。
窓から差す光に透けて手に持つ数枚の紙がプリントアウトした縦書きの原稿だと分かった。もしかすると彼女は編集者で、原稿を受け取った帰りだろうか。おそらく彼女は腰を下ろしたついでに、さっき受け取ったばかりの原稿に目を通しておこうと、ふと思い立ったのだ。それは彼女のほんの気まぐれだった。一人きりで読めば人目を気にせず思い切りに笑えたものを、油断して大勢の他人の前で目を通したのが失敗だった。そうして彼女は笑いの地雷を踏んでしまったのである。
一向に笑いが治まらない彼女は気を逸らして笑いを静めようと空中のあちこちに目をやっている。
人間は笑うと横隔膜が激しく痙攣する。時には腹が痛くなり、呼吸までも苦しくなることがある。
笑いはこらえようとすればするほど、自分の意に反して、腹の奥底から笑いの波が次から次と容赦なく押し寄せてくる。
笑いをこらえるにはその笑いの原因となる物事(この場合文章か)を、他のことに気を取られるか、忘れるなどして、頭の中から取り払わなければならない。
しかしこれが簡単に忘れられないようなものだと頭の中から取り払うのはなかなか難しい。彼女の場合、笑いの原因は手に持つ原稿である。早くその原稿を目の着かないところへ隠すことが肝要なのだが、もはや彼女はそれを鞄の中にしまい込むという考えすら思い浮かべることができないようだ。

しばらくの間、原稿で顔を隠したり座り直したりして悶え苦しんだが、ようやく笑いも静まってきたようだ。どうやら笑いの峠を越えたと彼女は安堵する。ほっと胸をなで下ろす。実はそういうときが危ない。大体がはっとして、どうしてこんなに気を逸らそうとしていたのかと、よせばいいのに過去を振り返ったりするからダメなのだ。原稿の同じところを読み返してしまうからダメなのだ。またしても笑いの地雷を踏んでしまうのだ。油断は禁物である。彼女はまた原稿で顔を隠した。人間とはおかしいものだ。

それにしても、あんなに編集者を笑いで苦しませるおもしろい原稿を書く人がいるんだなあ。感心すると同時にその原稿が無性に読みたくなった。しかし「その原稿はいつ本になって売られるんですか!?」とは訊けなかった。



2009.11.29(日)

世間はクリスマス一色になりつつある。
スーパーマーケットの店内BGMには、もうすでにクリスマスソングが流れている。
それも買い物中、嫌というほどにエンドレスでくり返し聴かされ、「あーはいはい、わかったわかった!」の心境になる。スーパーを出たあとも耳について離れない。(「おさかな天国」やダイエーの「木曜もっくん」などよりはだいぶマシやけどね)
まあこれくらいは毎年のことで慣れっこなのだが、レジの近くに山のように積まれている鏡餅を見たときはさすがに驚いた。いくらなんでも早すぎるんじゃないか?
真空パックでカビが生えないからといって、今から鏡餅を買えというのか?
餅はきらいじゃないが、なんだかどうもねえ。クリスマスも終わってないどころか12月にも入ってないというのに正月の準備をしろと訴えているのだ。「いま何月か、わかってるのか?」と、今度はこっちが訊きたくなる。
年中行事の先取りも行き過ぎの傾向ありか。もうちょっと落ち着こうやないか。



2009.11.25(金)

ワニブックスから、イラストを描かせていただいた
『笑撃!ワンフレーズ』の本が数冊届いた。
『笑撃!ワンフレーズ』は、高田純次と千原ジュニアが司会で、毎週金曜日深夜24:05よりTBSにて大人気放送中(本にそう書いてある)のバラエティ番組である。関西では裏番組に『探偵!ナイトスクープ』がある。おそらく三つ目の依頼のあたりから始まる。
この場合のワンフレーズとは様々なシチュエーションの中での“一言”をいう。番組内容は、言われたらテンションが上がる一言だったり、腹の立つ一言だったり、また、エッチな(大人な)一言だったり、そんなワンフレーズをおもしろ可笑しく芸人や俳優がコントにしたもの。

あのアダルトな女優Rioが出演している「ちょっと大人の言われたい一言」がオススメであることは言うまでもない……!



2009.11.21(土)

午後、相方と四天王寺の骨董市へ出かけた。
またビール用のガラスコップをいくつか買う。今回は居酒屋でよく見かけるキリンビールロゴマーク入りのやつだ。
ロゴマークの反対側には商店名と電話番号が印刷されている。その電話番号が片田舎の小さな町だろう数字であることが推察できる。それらがなぜ骨董市に並べられているのかを想像しようと思ったが、あまりハッピーな想像をできないようである。ま、そういうことはあまり深く考えないことにする。
ここへ来たら甘酒を飲まなくてはいけない。生姜の風味がよくて甘すぎずに美味しい。そのうえぽかぽかと身体が温まる。これが一杯百円とは感動ものだ。おじいちゃん、おばあちゃんたちもこぞって甘酒を飲んでいる。
年代物の古い雑貨のまわりには懐かしげに年配の方たちが集まり、掘り出し物を物色する。その傍にいると興味深い話が聞けておもしろい。とにかく語りが熱いのだ。


夕方、二週間前に松田さんと訪れた焼き鳥屋『かみがき』に相方を連れて再訪。
瓶ビールに続いて麦焼酎お湯割りを飲みながらジューシーな焼き鳥を食べる。
人気店のため次から次とお客が入ってくる。話に聞いていたとおりだなと感心していたが、すぐ後ろで席の空くのを待たれると、のんびりと飲んでられない。「はよ出たらな悪い」という気がして、俺たちは早めに切り上げた。
勘定をしてもらうと思いのほか安くてうれしいおどろきだった。



2009.11.20(金)

『真木栗ノ穴』を観た。
ぼろアパートの部屋で執筆する売れない作家。ひょんなことから、いままで書いたことがない官能小説を書くはめになり困る。あるとき部屋の壁に穴を見つけ覗くと隣の部屋が見えるのだった……。
前半部はなかなかいい雰囲気だったのだが、後半になると妙な具合にトーンが暗く重くなる。最近の日本の映画はそういう傾向にあるのか?

『社長漫遊記』『社長行状記』を観た。
『漫遊記』での森繁は塗料会社太陽ペイントの社長で、『行状記』では既製服メーカー栗原サンライズの社長。登場人物のキャラは同じような感じで、会社の設定を様々な業種に転換させているのは楽しい。なにも難しいこと考えずに気楽に観られてエエ。
ただ、フランキー堺だけがちょっと問題。アクが強過ぎるキャラで、いいかげんしつこくてかなわん。そのせいで全体が白けてしまうことがある。
なんべんも言いますが、三木のり平はおもろい。



2009.11.18(水)

テレビ番組『ザ・ベストハウス123』で、「ダウン症の天才書道家・金澤翔子」を観た。
世間には書を模したような商業文字を書く“似非書道家”が多くみっともない(自分も含めて)。
金澤翔子さんの書を見て、こちらの胸に強く響いてくるものを確かに感じた。こういう言い方は馬鹿みたいで恥ずかしいが、彼女に「本物」を感じたのである。



2009.11.16(月)

今、ヘヴィーメタルが来てる!

年末にはガンズ・アンド・ローゼズ、来年3月にはAC/DCが来日する。
そしてなんと、アンヴィルの映画『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』が今上映されているのである。
「アンヴィルって何?それ誰?」と言う人がほとんどのはずだ。ハードロックを聴くまわりの友人にもアンヴィルを知る人はいない。俺も昔、一枚のLPを気まぐれで借りてなかったら知らないままだっただろう。
あれは19歳のころ、品揃えがいいという理由でよく借りに行っていた梅田のレンタルレコード店で見つけた。それがまったく目当てのレコードでもなかったし、たまたまひょいと手に取ったものをちょっとした気まぐれで借りた感じだった。ジャケットは、激しく火花を飛び散らせながら金床を丸ノコでぶった切ろうとしているイメージ。その頃のヘヴィメタルのジャケットにはよくありがちなデザインだ。マイナー感が漂っていたが、メジャーなバンドのLP数枚と合わせて借りて帰った。
とりあえず借りたLP全部を一通り聴いたあと、ダビングを始める。気に入ったものには、高音質で録音できるハイポジションのカセットテープを使ったが、アンヴィルは良い音で残すほどのものではないと思ったのか、SONYのCHF46というノーマルポジションの一番安価なカセットテープを選んだ。だけど今よく見るとケント紙で作ったカセットレーベルに手描きでアンヴィルのロゴマークなんぞ描いている。たぶん聴いているうちに少し愛着が出てきたのか、それとも単にロゴマークが気に入ったのか、あまりよく思い出せないが、カセットテープを捨てずに残しているところからも、何か気にかかっていたんだろう。
そんな個人的にはうっすらとした思い出のヘヴィメタバンド、アンヴィルを取り上げたドキュメンタリー映画が今話題になっているという。
サイトを見ると意外に人気のようで、有名俳優やミュージシャンのオススメコメントがサイトにたくさん書かれてある。
なんだか良さそうに思わせるコメントが多いのでなんだか興味が出てきた。
大阪は12月5日からシネ・リーブル梅田にて上映するということなので、ちょいと観に行こうかなと思っているしだいなのである。

実はロックやメタル嫌いな人こそ更に大おすすめです。必見です。
── マーティ・フリードマン
ここ数年のドキュメンタリーで最高傑作である!!
──マイケル・ムーア
この映画を見るまでヘヴィメタが大嫌いだった。
しかしこれは、今まで見たなかでもっとも心が揺さぶられた映画だ!
──ダスティン・ホフマン

『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』公式サイト

当時の1曲(YouTube)……後半に若き日の伊藤政則が解説してる!



2009.11.15(日)

だいぶサイトの更新を怠っていた。
先月、S氏という同業の者と電話で話したとき、「『SCRAP』をなぜ更新しないのか。早く更新せよ!」と不意に我が侭なことを言われたので、こっちの事情など知らぬくせにと、私は頭にきて、「それほど『SCRAP』が読みたいのはなぜか。なんだ貴様、東京の地で一人さびしいのだな?」と言い返してやった。
するとS氏、「なんでもいいから早く更新せよ!それもこまめにだ。まとめて更新されると、どうでもいい内容のただ長いだけの文章で読む気が失せる」とほざくのだ。
更新しろと言っておいて読む気が失せるとは、貴様はいったい何様のつもりなのだ。しかも、どうでもいい内容とはなんだ。
S氏、こやつ本当にこちらの事情というものをまったく分かっておらん。この際に教えてやらねばなるまい。
私は以下の内容をメールでS氏に送りつけてやろうと思う。

 いいかS氏、私はなにかと忙しいのだ。いつも朝遅く目を覚ます。眠いからすんなりと布団から出られない。近ごろはちと寒いしな。ようやく布団から這い出ると、いったん隣の部屋にある座椅子に腰を下ろして落ち着き、今朝見た夢を思い返す。ふふっと思い出し笑いをして、おもむろに立ち上がり便所へ向かう。小便をして、洗面所で顔を洗い、玄関の新聞を取り込んだと思ったら、朝食を食べながらテレビを観なければならない。今なら関西テレビが放送している『よ〜いドン!』を観ている。「隣の人間国宝」から「いい宿ほっこり自画自賛温泉」のコーナーまで観ていると昼食はすぐそこまで迫っている。
 午後からのワイド番組がこれまた奇怪な犯罪を取り上げていて、テレビの前から離れがたくさせる。後ろ髪を引かれる思いで机の前に座ると、メールのチェックとネットサーフィンをしないと一日が始まらない。
 そのうち傍らのラジオから流れるAM放送のお茶の間向け番組に耳は釘付け。ときに大笑い。ときに泣いちゃうかも、である。
 そろそろ仕事をせねばと思い、まず取りかかる前に机のまわりの片付けである。これをしないと気分がのらない。貴様は知らないだろうが、絵を描くことに精神を集中させるのはたいへんなのだ。
 鉛筆で素描なんぞを描き出すが、これといった線が描けずに紙くずをこしらえるばかり。いいか、絵を描くというのは、なかなか難しいものなんだぞ。
 なんとか腕も軽くなってきて、さあやるか!と思うときにはもう夕食の時間だ。日頃贅沢を嫌う私であるが、やはり食卓に肉が出てきたらビール、魚が出てきたら酒を飲みたいものだ。ちびりちびりとやり、ほろ酔いでいい気持ちになってくると、余程のことがない限り机には戻りたくない。テレビで洋画劇場が好みのものだと、そのまま鑑賞しないといけない。私は仕事の締め切り間近で時間がないというときにも映画を観る。これも絵のためを考えてのことだ。どうだ偉いだろう。
 映画が終わると風呂に入って、今日一日の疲れを癒す。私は昔から長風呂で、ゆっくり湯に浸かり、しっかり身体を洗わないと気が済まない。風呂から上がると、ぽかぽかと身体の芯まで温まったせいで心地よい眠気が襲ってくる。しかし私は、自分が寝ると思うとき以外には寝ないことにしているので、こんな予期せぬ眠気に負けるわけにはいかない。眠気に抗いながらテレビの前でまた酒をちびりちびりとやる。
 妻が「もう寝なさい」と言うか言わないかの瞬間に、私は「寝る」と宣して床に入り眠るのである。
 つまり、これほど忙しい私が、『SCRAP』を更新をする時間をつくるのは極めて困難なことなのだ。

これを読めばS氏に分かってもらえることだろう。
いや、待て。分からず屋でテレビを観ない情報音痴な彼のことだ。またすぐに電話をかけてきて「思い出し笑いした夢とはどんな夢だ?隣の宿とはどこだ?奇怪な事件とはロス疑惑のことか?」と的外れなことをうるさく言うに違いない。
そう考えると面倒くさいので、S氏にはまた今度ゆっくりと教えてやることにしよう。

※登場する人物S氏や私の一日の行動など、すべてフィクションです。


ということで、9月からこれまでの更新していなかった「どうでもいい内容」をまとめてアップしました。
お暇なときにでもどうぞ読んでくださいませ。



2009.11.14(土)

BS朝日のサタデーシアターで「<特別企画> 名優 森繁久彌を偲んで」として放送していた『社長道中記』を観た。
相変わらず女好きな社長を森繁が上手く演じている……というか、聞くところによると、ほんまに助平だったらしいやん。
三木のり平おもろいなあ。



2009.11.13(金)

T整骨院で治療を受けた後、また九条駅前の『立ち食いうどん大和庵』でちょっと腹に入れて帰ることにする。
以前からお客がよく頼んでいたのを見て気になっていたラーメンを食べた。
一番シンプルな、もやしラーメン。250円!
本当にもやしと少々のネギがトッピングされたシンプルすぎるラーメンだった。値段にしてはまあまあの味。
もやしラーメンよりもっと具が多く入ったラーメンを頼むべきだったかもな。
でも、『大和庵』はやっぱりうどんの店だな、うん。

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「Macのデスクトップのファイル名やフォルダ名の表示だけがおかしくなった」件ですが、なぜか直りました。



2009.11.12(木)

「埋めて掘り出す男のロマン」

内田百けんの書いた随筆集の中に「琥珀」という至極短い随筆がある。
松ヤニが何万年もの長い間、地中深くに埋まって石になったものが琥珀である、ということを学校で教わった百けん少年は、密かに琥珀を作るという自分だけの「非常な秘密の仕事」にとりかかる。
地面を掘った穴に松ヤニを入れて埋めるのだが、埋めた途端にそのことが気になってしかたがない。勉強も何も手が着かなくなる。我慢が出来なくなった百けん少年は翌日に掘り出してみるのだが、それは琥珀というには程遠い、ただ松ヤニ臭い固まりだったのですぐに捨てた、という間抜けな話である。

これを読んで、松ヤニが琥珀になるには何万年という年月を要すると学校で教わったはずなのに、百けんは馬鹿だなあ、と笑ってしまう。しかし、百けんの気持ちはよく分かる。何万年後、自分が埋めた松ヤニが琥珀になったものを知らない誰かが見つけると思うとこれほど浮き浮きすることはない。

そういえば……、と思い出した。
自分にも子供のころに同じようなことをしたことがある。そのころは恐竜や化石に興味があった。何億年とか何万年というと、途方もない時間で想像もつかないが、化石の発見によって遙か遠い昔には本当に恐竜がいたことを知るのだ。これに男子がロマンを感じないわけがない。

近所の空き地に何でもよく埋めた。べったんやコマを入れて宝物と称したブリキ缶の箱や、軽石を骸骨の形に彫ったものなんかを埋めたりした。いつか誰かによって掘り出されるだろう。掘り出した人はさぞかし驚くだろう。そのときを想像するとたまらなく楽しかった。

ある日、家で飼っていたトノサマガエルが死んだとき、「これは!」とひらめき、その死骸を家のとなりの空き地に埋めたのである。あとで埋めた位置が分かるように自分だけの目印をつけた。百けんが書いていたように「非常な秘密の仕事」を成し遂げた気持ちになった。
百けんの琥珀のときと同じで、カエルのことが気になってしかたがない。けれども百けんのようにせっかちに翌日掘り出すようなことはしなかった。随分と辛抱した。

一週間以上は経ったはずである。
夕方に遊んでいた友だちと別れたあとにこっそりと掘り出してみた。発掘のイメージではさらさらした砂を刷毛でかき払うとからりと乾いた化石が姿を現すのだが、実際はそうではなかった。スコップで湿った土をかき出しそこから出てきたカエルは、化石になっているどころか、まだ骨にもなっていなかった。

やはりロマンには長い年月が必要なのである。



2009.11.11(水)

九条の商店街にケンミンショーのロケが来ていた。
道行く人の中から協力してくれるオッサンを探していたが、なかなか止まってくれないようだ。どうせ都合のいい取材映像しか本番に流さない番組だもんな。

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相方が、パチンコ店の前でぽろぽろと涙を落とし泣く若い女を見たという。
それはその女がさっきケンミンショーの取材を断ったパチンカーとみられるオッサンと話していたときだった。
女は自転車に跨ったままパチンコ店の中を覗きこみ、実に悲しげに泣いてオッサンに訴えていたそうだ。
「でも、お金ないねん……」
泣くほどにパチンコをやりたくてしかたないのだろうか?
俺でもそこまで熱くはなれなかったよ、おねえさん。
お金がないならやらない方がいいですよ。いや、もとよりやれませんね。

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相方と昼飯を『立ち食いうどん大和庵』で食べた。
初めて知る『大和庵』の味に相方感動。

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明日は天皇在位20年記念で国立国際美術館が無料だということを、『WONDER』のマスターH氏から教えてもらった。サイトをチェックすると、展示内容がいまいちなことと、やはりあの地下空間にもぐるのは精神的によろしくないということで、せっかくの情報なのだが行かないことにした。

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BSで録画していた、山中貞雄監督の遺作『人情紙風船』を観た。
ちなみに美術考証を挿絵画家の岩田専太郎が手がけている。



2009.11.10(火)

なぜかMacのデスクトップのファイル名やフォルダ名の表示だけがおかしくなった。(iTunesをアップデートしたときか?)
濁点の文字の後ろに半角のアキができる。
どうすれば直るのだろうか?

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昔から電話が苦手なのだが、このところ頭の回転が鈍くなってきたことも合わさってか、苦手の度合いが以前よりもひどくなってきているように思われる。
ついさっきまで机に向かって絵を描いていて、その頭でどこかへ電話をかけて、取り次いでもらったり用件を話そうとすると、どういうわけかしどろもどろになって上手く話せない。自分自身、話すべきことを整理できずにいるようだ。受話器の向こうの人は「この人はいったい何を言いたいんだろう」と困り顔の奥で俺のことを笑っているにちがいない。そう考えるとまた電話が苦手になる。
これから電話をかけるときは、描くのをやめてから少し時間を置いてかけよう。
これを今日の誓いとする。

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午後7時ごろ、市橋容疑者が大阪南港フェリー乗り場で逮捕されたというニュースが流れた。
大阪から千葉県警に容疑者を引き渡すため新幹線で移送する際、そこに詰め寄る報道陣のみっともない行動が見ていられない。スクープ写真を撮るため我先にと必死なのだ。

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森繁久弥が今朝8時16分に老衰で死去。96歳。
子供のころにはどちらかといえば観ても退屈でしかたがなかったあの社長シリーズが、大人になったことで、やっとその面白味が分かってきたところ。映画って観る歳によって、こうも感じ方が変わるものなのか。
映画、音楽、絵……。年月が経たないと分からない良さがあるようだ。



2009.11.9(月)

朝から、マンションの隣の駐車場で随分前から放置していた鉄骨建材などを撤去する作業があった。撤去後はどうやらコインパーキングになるらしい。
あそこは野良猫たちの隠れ家だった。もう寄りつかなくなるかもしれないと思うと寂しい。



2009.11.7(土)

朝潮橋駅前で同業の松田学さんと待ち合わせて念願の焼き鳥屋『かみがき』で鶏三昧。
焼き鳥の味の方は、もはや俺なんかが言うまでもない。ささみも肝も新鮮。名物の手羽唐揚げも甘辛く美味かった。
二人で昭和ドラマ話に盛り上がっていたので、味についてはとうとう言えずじまいだった。
松田さんうまかったです!今度相方と行きたいと思います。

『かみがき』を出た後、43号線の下の通称「ちかん橋」を渡り、大正のバー『WONDER』に向かう。
ハイボールの高いのと安いのを飲みくらべた後、マスターHが薦めるかぼすを入れた泡盛を飲んだ。BGMは80年代ロックだ。
『WONDER』では月謝制でギター教室をしているという。マスターHが先生となり、ギターを教えてくれるのだ。習いたいという人は『WONDER』のマスターまで。

自転車乗りOKの松田さんとなら、これから一緒にあちこち行けるなー、と勝手に思ったわけで。今度はぜひ九条辺りで飲みましょう。



2009.11.6(金)

午後、F整骨院の男先生が新しく開いた整骨院へ行く。
院名がF整骨院からT整骨院と変わっていた。
男先生によるVRT治療の施術のあと、今日初めて見る女性鍼灸師にマッサージと鍼をしてもらった。
最初心配していた女性鍼灸師の技術だが、施術してもらったらそんな心配は無用だったと分かった。指圧の力加減や筋肉の張りのほぐし方、ポンと刺してそこからさらに絶妙な深さまでキュキュッと差し込む鍼の打ち方。どれをとってもいい具合で、中でも首へ打った一本目の鍼で、この人は大丈夫だと安心できた。
ここまで言える俺も、患者の玄人だな。

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朝日新聞の夕刊に連載しているエッセイに書いてあったが、三谷幸喜も頸椎椎間板ヘルニアになったらしい。
原因は執筆活動の無理な姿勢によることと加齢だと医師に言われ、加齢と言われることには納得いかないようで、激しく抵抗する。
そういえば俺も病院でヘルニア告知されたとき、同じことを感じていた。加齢ってないだろうと。もし加齢だというなら、同世代の連中はヘルニアになっているはずだ。

それから三谷さんは「ヘルニア」の「ニア」というのが嫌ということで「ヘルナイト」と勝手に呼ぶことにしたそうだ。
俺は椎間板ヘルニアを患っている仲間と「ヘルニアン」と呼んでいる。モンティ・パイソンのファンはパイソニアンと呼ばれているし、エイリアンとかバタリアンとか、しかもどこかSF的な気分で痛みが和らぎそうではないか。
これからは三谷さんもヘルニア仲間として、勝手にヘルニアンと呼ばせていただくことにする。



2009.11.5(木)

今朝見た夢。
俺は車を運転している。前方を走る車が停車したのでこちらも停車しようとしてブレーキをかけるが、スピードはだんだんと緩まるものの止まりきらず、前の車にやんわりと当たってしまう。こつ〜んと。このやんわりと当たってしまうのが気持ち悪い。ギリギリアウトみたいな感じがして、何か損をした気分だ。
もちろん夢では、おもいきりブレーキペダルを踏ん張っているので、布団の中でも踏ん張っているだろう。
こういった夢はよく見るのは、深層心理に、どこか自分で制御できない何かに不安を感じているとか、そういうものがあるのだろうと考える。

車に関する夢では、他にこういうのもよく見る。
俺は車を運転している。しかし乗っている車が変わった仕様になっていて、フロントガラスとハンドルが高い位置にあるのだ。背伸びをしないと前方がよく見えないうえに、バンザイの格好という無理な姿勢で運転しなければならない。ハンドルの位置がどんどん高くなる。ほとんどつま先立ちになり、運転し難いったらない。
この夢の場合も、「うまく制御できなくて必死にもがいている自分」を象徴しているようだ。

そういえば、ここのところ「集中力」と「やる気」をコントロールできなくて困っている。

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それにしても今日も首と肩が痛い。
寝違えのように痛む。
相方にお灸を朝と夜の二回してもらった。



2009.11.4(水)

朝、目が覚めると、首と右肩が寝違えたように痛む。急に寒くなって身体を冷やしたせいかもしれない。
ここ二〜三ヶ月は痛むこともなかったので整骨院には行っていなかったが、久しぶりにF整骨院へ行き治療してもらうことにした。

整骨院の入り口の自動ドアが開くと、いつもと違って受付に女性が二人立っていた。診察券を取り出しながらよく見ると一人は見知らぬ女性で、もう一人は先生の奥さんである女先生だった。見知らぬ女性は新しく入ったスタッフだと分かった。
女先生に話を聞くと男先生は、先週から新しく開いたもうひとつの整骨院にいるという。俺がいつも受けていたVRT治療はそちらの方で施術することになったらしい。
そんなことになっているなんて全然知らなかった。
俺はまた、うっかり違う整骨院に入って診察券を差し出したかと一瞬思った。目の前の人が女先生でよかった。
仕方ないので今日は、ここで女先生に施術してもらうことにした。最新式の電気治療器を使った施術と指圧マッサージのあと、床に敷いたマットでストレッチをして、最後に鍼を打ってもらうことになった。
こちらの整骨院では施術者・スタッフ共に全員女性になり、防音の部屋もつくり、小さい子供連れの女性が治療を受けやすくしたそうだ。

そうと分かっていれば、マットの上でのストレッチはやめておけばよかった。
仰向けに寝て身体を伸ばしたりひねったりする。それを女先生が上から押さえてアシストしてくれるのだ。呼吸は鼻から大きく吸って口からゆっくりすうっと出せと言う。出したときに身体を伸ばせと言う。嗚呼、落ち着かない。こういうストレッチを女の人にアシストされるのはなんだか苦手だ。女先生は悪くない。たぶん俺が女性ということを意識しすぎるせいだろう。
今日はなぜかBGMが流れていない。他に患者がいない院内はやたら静かだ。二人のどちらからの音か分からないが、微かにお腹が「グルル」とか「クゥ」と鳴る音が聞こえる。
俺はやっぱりこういうのは落ち着かない。



2009.11.3(火)

祝日「文化の日」。
寒い。
あまりやる気がでない。
何が原因だろう?紙がやたらすべって描きづらいこと?鉛筆の芯の具合?
いや、そんなことじゃない。たぶん急に寒くなったからだ……。
なんだかねむい。
ぽかぽか暖かいときもひんやり肌寒いときも、ねむくなるのはどうしてだろう。



2009.11.1(日)

毎年恒例(昨年は休み)、大正区の地元仲間O氏の母上主催の踊りの発表会。
その裏方をいつも友人のD兄弟と共にしている。
俺たちは朝9時に集合して、抽選会の賞品や荷物を会場に運び、客席を並べ、弁当とお茶を袋分けしたりする。なにしろ大量なのでたいへんなのだ。どこからこんなに集まってくるのかというほど大勢のお年寄りたちが開演を待って列をつくる。舞台に立つ方も客席に座る方もお年寄り。高齢化!
このときに俺たちは一番忙しく動かなければならない。ぼとぼとと汗がしたたり落ちるほどの汗だくになる。
忙しく動き回り、準備を終えたら、上階の調整室とかいう部屋に入る。俺は今年も照明を担当した。
午前十時半に開演。終わったのは午後四時ごろ。
長時間、氷川きよしや北島三郎など有名演歌歌手の歌から、これまで聴いたことのないような演歌まで、そのほかには小唄なども含めて全56曲、ぶっ続けで流れる。
俺の耳の奥でずっとこぶしがぐるぐるとうねっている。
ここに集まったひとたちを見て、本当に「この日、この時」を真剣に楽しんでいるように思えた。
人生いろいろ!人生の楽しみ方いろいろ!……である。
毎年いい体験をさせてもらっている。

ーーーーー
『ベオウルフ』を観た。(CGじゃない方)
ジェラルド・バトラーの雰囲気はとてもよかった。
部下(仲間)のキャラをもっと魅力的に描ければ、作品はより良いものになり、観る者に受けただろうなと思った。
なにより物語が分かりにくかった。
有名なファンタジー物語なのだろうけど。



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