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Cinema

 ノートルダムのせむし男


<STORY>
15世紀末、ルイ11世が統治する中世フランスのパリ。
ノートルダム寺院に鐘を鳴らすことを無上の喜びとしているカシモドというせむし男がいた。その男は「神のいたずらでつくられた」といわれるほど容姿は醜くかった。
反体制派のクロパンの美しい娘・エスメラルダを手に入れようとする司祭の弟ジャンの悪巧みに、カシモドは巻き込まれてしまう。
鞭打ちの刑にあって苦しむのカシモドを、ただ一人優しくしてくれたのはエスメラルダであった。
カシモドはこんな自分に優しくしてくれた娘を愛し、それと同時に自分を鞭打ちの刑に合わせたジャンに怒りをつのらせていった。
ある日エスメラルダは、ジャンの仕組んだ罠のせいで無実の罪に処刑されようとしていた。それを間一髪で助けたカシモド。そして娘を救出しようとクロパンが民衆を扇動して寺院を襲ってきた。カシモドは寺院を守るため、娘を守るために闘うのだが…。

<POINT>
子供の頃に観たかもしれないが、借りて観ることにした。
アメリカで上映当時はスペクタクル映画として人気があったとしている。たしかに撮影のセットや背景は当時にすれば凄いもんだろうけど、細かい描写がいまいち掴みきれなかったりする。
サイレントだからというのもあるのか、自分から映画の中に入り込まなければ、この良さをわかるのは難しいようだ。
物語の最後は、せむし男の哀れさをもっと出しても良かったと思う。
結局は片思いの哀れさ。自分を唯一人間として優しくしてくれた人を想い命がけで守るが、その人はそんなことなどそれほど思ってもなく他の男を愛している。せむし男は一人死んでいく…。
でも、飽きずに最後まで観ることのできるサイレント映画。
フィルムの痛み具合からもクラシックな雰囲気抜群です。

ちなみに原作ではキャラクター設定が微妙に違い、それまで真面目で厳格な司祭が一人の美しい娘に心を奪われ、その愛を得るために罪を犯し、なりふり構わずに墜ちていく様子が哀れで、そこがいいらしい。
そして1923年バージョンとは違うバージョンもあるらしい。
今この作品を新しくリメイクするとしたらどうだろうか。俳優の誰がどの役を演じるのかを考えると実に楽しい。

1923年 アメリカ。
監督:ウォーレス・ワースリー
原作:ビクトル・ユーゴー
出演者:ロン・チャーニー、パッティ・ルース・ミラー

ビデオにて
観賞日:2001.03.04

★★★★★★☆☆☆☆