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Cinema

 π【パイ】


<STORY>
精神崩壊ギリギリの天才数学者マックス・コーエンは、究極の仮説をたて信じている。
それはこの世の中のすべて数式によってつくられていて法則があるというものだ。彼はある日、その数式を解く鍵を知り、数式の謎を解き明かすため神の領域へ入っていく…。

<POINT>
なかなか面白かった作品です。
最初から最後まで全編通して、粒子の粗いモノクロ映像でカッコよく、主人公マックスの精神状態を表しています。音楽もデジタルで、すべての物がデータに置き換えられている感じが作品とよく合っている。結構音にも凝っていると思われ、近所の少女に頼まれ計算した延々と続く「18181818…」の答え。ジグザグ階段を下りながら答えている声をフェードアウトさせているが、あとしばらく「1818…」が耳に残る。といった工夫をしている。
主人公マックスが考えた仮説のようなものは、最近なんでもデータで表されている時代になってきて、誰もが考えたことがあるのではないだろうか。たとえばDNA配列の解析や操作など、人間が足を踏み入れてはいけない神の領域に、もはや足を上げ踏み入れようとしている今、これから先すぐにでも究極の数式にたどりつくのではないかと。
マックスが数式の謎に近付く中、もう薬では効かないほど頭痛が激しくなり、頻繁に幻覚を見るようになるのだが、それはいったい何故か、どういう意味なのか。
そして、とうとう謎が解明されようとした時、今までにない静けさの中、柔らかなモノクロ映像と変わる。マックスの中で何らかの変化があったのだが、それは何か。
観る人それぞれの感じ方があると思いますが、僕個人的には興味があったテーマだったので、最後まで飽きずに観れました。


1997年アメリカ。
監督・脚本:ダーレン・アロノフスキー
製作:エリック・ワトソン
編集:オレン・サーチ
音楽監督:スーZ(確か、エンディング・クレジットの中にケン・イシイがあった)
出演者:ショーン・ガレット

ビデオにて
観賞日:2000.9.29

★★★★★★★☆☆☆